一般に音楽のなかで、一曲に含まれる音の数を「トラック」で表現する。
普通のヒーリング音楽といわれているものは、
トラック数でいえば「10」あれば多い方ではないか。
オーケストラの演奏であるなら、
トラック数は「200~250」くらいだといわれている。
シンプルに考えれば楽器の数に比例するといえよう。
まず、このトラック数に前代未聞の価値観をうえつけた。
結果からいうと、
この後世に出たサウンド(一曲)の平均的トラック数は、
優に1000を超えるものだった!
一度に1000を超える「音」が一曲が再生されている間
常にリスナーの脳に届くのであるから、どうなるであろうか?
脳は常に情報処理をして、その負荷に応じて適応していく性質をもっている。
ならば、この圧倒的なトラック数の「音」の刺激を受けるということは、
それだけで大変な適応を求められるといえよう。
これは「聴くだけで大変な能力開発トレーニング」をしている、といっていいだろう。
実際には、リスナー自体は心地よい音楽を聴いているだけ、と考えるのだが。
しかしながら、無意識下では、今までにない経験を得ているわけで、
これは、ある意味音楽だからできることなのかもしれない。
だが、驚くべきは、トラック数だけではないのだった。